ご神体に登った3人、書類送検

 和歌山県警新宮署は9日、軽犯罪法違反容疑で現行犯逮捕後に釈放した甲府市の登山家(32)ら男3人を、同法違反と礼拝所不敬の両容疑で和歌山地検新宮支部に書類送検しました。

 和歌山県那智勝浦町の熊野那智大社で、ご神体として立ち入りが禁じられている世界遺産「那智の滝」に登山家らがロッククライミングをした事件です。

 那智の滝は、一段の滝としては落差日本1位で、華厳滝や袋田の滝と共に日本三名瀑に数えられています。国の名勝に指定され、ユネスコの世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部でもあります。
 那智滝図、一遍上人絵伝、熊野那智参詣曼荼羅など宗教美術においてたびたび描かれ、滝その物がご神体になっています。

 御神体であり世界遺産でもある滝に、登山用具打ち込んで登ったらしいです。その行為に礼拝所不敬罪(神祠、仏堂、墓所その他の礼拝所に対し、公然と不敬な行為をする罪)と言うあまり聞かない法律が適用されました。法律は勿論ですが、ご神体とか、そう言う物に敬意を払う精神を失ったら、登山家ではなくただの無法者です。

死刑判決の割合、戦後混乱期並みに

 最高裁判所の司法研修所が23日にまとめた、裁判員制度導入前の死刑判決の傾向などを調査した初の研究報告によると、殺人事件の起訴に対する1審での死刑判決の割合は、この20年で4倍近くに上昇しているそうです。

 これは戦後の混乱期並みの数字で、厳罰化の傾向をはっきり示す結果になりました。一方、殺人や強盗殺人事件で死亡した被害者が1人の場合、死刑が求刑されても死刑確定は3割にとどまることなどが明らかになっています。

 凶悪な殺人事件が増えて、社会の厳罰化を求める声が強くなっている中、裁判所の判断が現実離れしているというか世間知らずと感じることが多くなってきたような気がします。そんな中で、一般の感覚を司法の場に取り入れようと始まった裁判員制度。死刑判決が増えるのは必然と言えるでしょう。しかし、その判決が高裁で覆ると、これは意味がない気がします。

 それ以上に、死刑の執行が滞っていては意味がありません。今死刑囚の数は100人以上。法務大臣にはしっかり職務を全うして欲しい物です。

関越バス事故の旅行会社、自己破産へ

 群馬県の関越自動車道で46人が死傷した高速ツアーバス事故で、ツアーを企画した旅行会社「ハーヴェストホールディングス」(大阪府豊中市)の代理人弁護士によると、同社が大阪地裁に破産手続きの開始を申し立てることを決めたそうです。負債総額は事故の特別補償を除き約6億5千万円。

 代理人弁護士が、6月30日付で被害者や遺族に送付した破産申し立てを知らせる文書によると、4月に主催したバスツアーが関越道で運転手の居眠りにより7人の乗客が死亡する事故を起こし、以降は高速バスの運行を休止。多数の法令違反があり業務停止処分を受ける方向となったため事業を停止。7月中旬ごろ、関連子会社4社と大屋政士社長個人とともに、自己破産を申し立てるという事です。

 民間の信用調査会社「帝国データバンク」によりますと、バスを運行していたハーヴェストホールディングスは1995年に設立。社内旅行や個人向け旅行の斡旋のほか貸切バス事業も積極的に受注し、去年1月期にはおよそ30億6400万円の年収入高を計上していました。
 負債は今年1月期末時点でおよそ6億7200万円に上っています。